股の関節が脱臼(関節がはずれている)している状態です.
脱臼したままでもあかちゃんは痛がらず,放置していればそのまま歩いてしまいますが,正常な歩き方にはなりません,
以前は「先天性」と言っていましたが,最近では「後天性」という言い方になっています.出産後に何らかの要因で発生しますが,ハッキリした原因はわかっていません,しかし,あかちゃんの向き癖・だっこのしかた・衣服などが大きく影響することが過去の研究でわかっています.
上向きで寝ているときに左右どちらかを向く癖が強く,その反対の足が「たてひざ」になっていることが多いです.
悪い方の足のつけねのしわが深かったり,赤かったりします.
おむつを替えるときに足が開きにくいので,おむつを替えにくい印象があります.
診察するときは股関節の形,骨のさわりぐあいや関節の開き具合をみます.
幼い子ほどレントゲンはわかりにくいため,当院ではまず超音波診断装置を用いています.放射線被ばくがないのも利点です.それでもわからない場合や所見が悪い場合に,確認する意味でレントゲンを撮ります.
当院では生後3〜4ヵ月のお子さんで股関節脱臼を触診と超音波診断装置で診断し,脱臼が強く疑われる場合にはリーメンビューゲルというバンドをつけて治療しています.3〜4ヵ月装着が必要です.
*100%整復されるとは限りません.またバンド治療にも欠点はあります.
生後5ヵ月より大きな年齢のお子さんでは,このバンドでの治療が難しいため,大きな病院での入院治療になることが多いです.
日本小児整形外科学会のパンフレットより
「子育て情報動画サイト シルミルマモル」より
整形外科・リハビリテーション料
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院長;
重信 隆史
医学博士
日本専門医機構整形外科専門医
日本リハビリテーション学会認定臨床医
日本整形外科学会認定運動器リハビリテーション医
2023/5/25更新